2006/12/16 土曜日

3.東京タワー 「東京に行けば・・・」伝説

2:40:11

 「東京」って一口でどういう町ですかと聞かれたら、答えられる人はまずいないでしょう。東京を象徴するものは何ですかと聞かれたら、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。「銀座」ですか。「新宿」ですか。上野、浅草、渋谷、六本木。僕はテレビ東京で「アドマチック天国」という番組をしていますが、東京にある町を全部紹介するには、あと十年でも足りないでしょう。東京には約一千二百万人が住んでいます。ちょっと多すぎないでしょうか。
 世界の国々に有名な街の人口を並べてみましょう。パリが二百十五万人、ニューヨークが八百万人、ロンドンが七百二十万人、ベルリンが三百三十万人です。やはり東京が多すぎて変です。だから東京にはこれといった中心がない。昔から一極集中型の国民性の表れでしょうか。
 僕の亡くなった母の若い娘だったころもそうですが東京へ行けば何とか食べていけると、茨城県から出てきました。母のように全国から出稼ぎに出て来た方がたくさんいたのです。
 敗戦後六十一年、いまだに「東京に行けば何とかなる」が伝説のように日本人に染みついています。
 ところで、日本中で地方の言葉を一番大切に頑固に守っている関西の芸人は、東京のテレビをほとんど関西弁で埋め尽くし、テレビを立派に乗っ取ったのに、それでも本拠地を関西には置かず東京にする。
 日本の政治の中心は永田町の国会議事堂だが、ご存知の通り全国から田舎の人がバッチを付けて集まっている。東京の町を愛する前に皆さんは皆さんの故郷を想うことでしょう。それが普通だと思います。東京を愛せと言っても無理があります。
 東京は街として少し大きすぎやしませんか。こんなに大きくなって田舎が過疎化することでさらに「東京へ行けば何とかあんる」伝説がますますはびこっていったら、今に日本は全部関西弁を使う「東京」という街になるんでしょうか。

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